“Safe Journey” (1984) Steve Tibbetts
Steve Tibbetts (Guitar, Kalimba, Tape)
Marc Anderson (Congas, Steel Drums, Percussion) Bob Hughes (Bass) Steve Cochrane (Tabla)
“Northern Song” (1982)のコンビにベースとタブラが加わり、激烈ロックと静けさが交錯する無国籍ワールドロック。
冒頭は怒涛のパーカッションとスルズルグチョグチョのエレキギターが爆発するエスニックハードロック。
これは・・・、ECMなのに・・・・と身構えていると、続くはカリンバ、スチールパンの静かで幻想的な音、ゆっくりとつま弾かれるアコースティックギター、漂う静かな電子音・・・
しばらく続く静かで心地よい音の流れに冒頭の激烈さを忘れた頃(LPレコードではB面頭)、エスニックなパーカッションの音の中から再び現れる凶悪なディストーションギター・・・
混沌と平穏の錯綜、鳴り響くパーカッションと電子音、繰り返されるリフに、意識は混乱しながら陶酔へ・・・
カリンバ、パンなどの穏やかな金属音がとても心地よい時間がたっぷりなのですが、その前にドギツイ洗礼を受けないと・・・ってな構成。
あまり”Safe”ではなさそうな、いけない世界へのトリップミュージック。
カリンバ、パンなどの穏やかな金属音がとても心地よい時間がたっぷりなのですが、その前にドギツイ洗礼を受けないと・・・ってな構成。
あまり”Safe”ではなさそうな、いけない世界へのトリップミュージック。
この後もECMでの制作が続きますが、少し先の“Big Map Idea” (1989)では再び静かになり、さらに先の“The Fall of Us All” (1994)は激烈系。
本作はそれらが入り混じる構成。
デビュー作“Steve Tibbetts” (1977)に同じく、この人の音楽のショーケース。
爆音、静音、エスニック、いずれも尖端ミュージック。
posted by H.A.