“Commitment” (1976) Jim Hall

Jim Hall (Guitar)
Don Thompson, Tommy Flanagan (Piano) Ron Carter (Bass) Allan Ganley, Terry Clarke (Drums) Art Farmer (Flugelhorn) Jane Hall, Joan LaBarbara (Vocals)

哀愁のマタドール
ジム・ホール
ユニバーサル ミュージック クラシック
2012-03-21


 Jim Hall、1976年作。
 フリューゲルホーンとの共演、スパニッシュな組曲風、ピアノとのDuo、ジャズボーカル、・・・何でもあり。
 ここまでまでのキャリアを振り返ろう、といった企画なのかどうかはわかりませんが、そんな構成。
 冒頭はRon Carter の電気な感じのウッドベースがブンブンうなる、1970年代ジャズ。
 Art Farmerがたっぷりフィーチャーされ、とても洗練されています。
 続いて“Concierto” (1975)を意識したような、スパニッシュでドラマチック、沈痛な長尺の演奏。
 さらにジャズスタンダードはTommy FlanaganとのDuo。
 もう一曲も含めて、“Undercurrent” (1963)、“Intermodulation” (1966)のような緊張感、激しいインタープレーはありませんが、さすがに名人たち、極めて上品で落ち着いたジャズ。
 他にもオーバーダビングしたアコースティックギターとのDuoやら、ジャズボーカルやら。
 いろんな要素てんこ盛りで一貫性はなく、フュージョンっぽさも漂うのですが、いずれも極めて上質、洗練されています。
 さらにリバーブがいい感じに掛かったとても美しいギターの音。
 現代的な音になっても、あのふわりとした感じ、消え入るような儚さは変わりません。
 さすが名人は何をやっても名人。
 心地いい現代的ジャズな一作。




posted by H.A.