“Jim Hall Live!” (1975) Jim Hall
Jim Hall (guitar)
Don Thompson (bass) Terry Clarke (drums)
Jim Hall、1975年のライブ録音。
“Concierto” (1975)に近い時期なのだと思いますが、ムードは異なります。
シンプルなギタートリオ、ジャズスタンダードの選曲。
が、普通のモダンジャズね、で終わらない質感。
1960年代型でも1970年代型でもない、それ以降、現代にも通じそうなジャズ。
1960年代型でも1970年代型でもない、それ以降、現代にも通じそうなジャズ。
メロディはそれそのもの、妙なひねりもありません。
複雑なビート感を醸し出すドラム、アグレッシブに動くベース。
ギターは、いつもの靄がかかったようにふわりとしたクリーントーン、あの繊細で儚い音の動きを散りばめつつも、いくぶん攻撃的なフレージング。
全部あわせて少し沈んだムードのギタートリオ、静かでハードボイルドなジャズ・・・
それだけなのですが、なぜか現代的なカッコよさ。
全部あわせて少し沈んだムードのギタートリオ、静かでハードボイルドなジャズ・・・
それだけなのですが、なぜか現代的なカッコよさ。
新しいこと、変わったことをしようといった意識はなかったのかもしれません。
時代の音から余分なモノがそぎ落とされ、それが今風に響く、なんて感じなのかもしれません。
あるいは、Jim Hallさんのギターには時代を超えたモダンさがあるのかもしれません。
などなど、録音年月をながめながら、不思議な気持ちで無用なことを考えてしまうのは私だけでしょうか。
何はともあれ、フワフワしたギターとシャキッとしたバンドが作るクールな空気感。
1975年のカナダで記録されたカッコいいジャズ。
1975年のカナダで記録されたカッコいいジャズ。
posted by H.A.