“Concierto” (1975) Jim Hall

Jim Hall (guitar, acoustic guitar)
Roland Hanna (piano) Ron Carter (bass) Steve Gadd (drums)
Paul Desmond (alto sax) Chet Baker (trumpet)

アランフェス協奏曲
ジム・ホール
キングレコード
2013-12-11


 Jim Hallといえばこれ、の人気作なのでしょう。
 1970年代ビートを繰り出すリズム隊と最高の管楽器コンビ。
 LPレコードB面を占める"Concierto de Aranjuez"。
 哀愁のメロディと手練れた演奏、インプロビゼーション。
 後ろ髪を引かれるようにタメを効かせてメロディを置いていくギター、トランペット、それに絡みつくようなアルトサックス、ピアノ。
 ギターとトランペットが発する強い哀愁を、艶やかなアルトと明るいピアノが包み隠していくようなバランス。
 漂うような第一部から、ビートが入るとジャズ度が上がり、哀し気なコードの動きの中、たっぷり長尺なギター、アルトサックス、トランペット、ピアノ、再びギターと続くインプロビゼーション。
 重く哀しいドラマ。
 沈痛・・・
 が、本作、それだけでなく、LPレコードA面"You'd Be So Nice to Come Home To"から始まるジャズがカッコいい。
 タイトなビートに電気っぽい音のウッドベース、くぐもらない明るい音のピアノ、そして、消え入るような儚さ、繊細さはそのままに、丸くなり艶が出たギター。
 1970年代のスタンダードなジャズ、西海岸仕様。
 1960年代までの熱、汗、埃が落ち、クールでとてもスムース。
 その軽妙な音は、悲痛な"Concierto de Aranjuez"を聞いた後だと立ち直り効果てきめん。
 CDだと面倒ですが、"Concierto de Aranjuez"、先頭から、の順に聞くのもよろしいかと。




posted by H.A.