“Natural Causes” (2010) Steve Tibbetts
Steve Tibbetts (Guitars, Piano, Kalimba, Bouzouki)
Marc Anderson (Percussion, Steel Drums, Gong)
Steve Tibbetts、2010年作。
ゲストの参加はなく、““Northern Song” (1982)のDuoでの制作。
“The Fall of Us All” (1994)や“A Man About a Horse” (2002)のような激しさはなく、“Northern Song” (1982)に回帰したような静かで落ち着いた音。
強く揺らぐ空間。
幾重にもオーバーダビングされたカラフルな音、ギターに加えてシタールな感じのブズーキ、カリンバ、スチールドラムなどなど、さまざまな音が柔らかに交錯する強烈な浮遊感。
哀しげにも安らかにも聞こえる、優しい音の流れ、曖昧で淡いメロディ。
哀しげにも安らかにも聞こえる、優しい音の流れ、曖昧で淡いメロディ。
それらを含めて、全体を包み込む淡い色合いの景色は、グラデ―ションを描きながら次々と変わっていきます。
インドなのかチベットなのかインドネシアなのか、どこかよくわからないアジアらしい、かといってエスニックが前面に出た感じでもない、微妙な微妙な空気感。
文字通りのフュージョンミュージック。
いかにもECMな上品なリバーブに包まれ、夢現が混然としたような音の流れが続きます。
いかにもECMな上品なリバーブに包まれ、夢現が混然としたような音の流れが続きます。
とても静かで懐かしい、それでいて洗練された、心地よい時間。
再びとても静かな世界、極上のトリップミュージック。
※遠くない時期の読経?入りセッションから。
posted by H.A.