“Northern Song” (1982) Steve Tibbetts
Steve Tibbetts (Guitar, 12String Guitar, Kalimba, Loops)
Marc Anderson (Congas, Bongos, Percussion)
アメリカのギタリストSteve Tibbetts、ECMでの第一作。
静かなギターミュージック。
後にECMでも超激烈系を含めてさまざまな色合いの作品を制作する人ですが、本作には“Steve Tibbetts” (1977)後半の激烈な音はありません。
後にECMでも超激烈系を含めてさまざまな色合いの作品を制作する人ですが、本作には“Steve Tibbetts” (1977)後半の激烈な音はありません。
ロック、ジャズではなく、クラシック色もなく、かといってフォーク系でもない、いわゆるNew Age Music系?実験系?ワールド系?・・・?
とにもかくにも美しいアコースティックギター。
とても清廉で静かな音。
ゆったりとした音の流れ、穏やかなメロディとコードを奏でるギターとパーカションのアンサンブル。
幾重にも重なる水の流れ、パーカッションは風の音のようにも聞こえます。
ときおり響くカリンバは遠い過去から、ストリングスの音は未来から流れてくるようにも聞こえます。
繰り返されるリフはミニマルミュージック的でもあるし、フォーキーな質感、哀しそうでも絶望はない空気感、遠い所を眺めるような雰囲気はSaudadeなムード。
少しずつグラデーションを描きながら景色が変わっていくような音の流れ。
たっぷりとられた余白、たっぷりのエコーが効いたギターの残響音~無音の時間も含めて、心地よい時間が続きます。
湿度を下げ、空気を浄化する音。
湿度を下げ、空気を浄化する音。
極上のトリップミュージック。
posted by H.A.