“Jazz Guitar” (1957) Jim Hall
Jim Hall (guitar)
Carl Perkins (piano) Red Mitchell (double bass)
ドラムレスのトリオ編成。
タイトルに偽りなし、紛うことなきジャズギター作品。
ジャズの教科書のようなスウィンギーなリズム、心地よくバウンドするバックビート。
ドラムがいない分、とても穏やか。
そんな音を背景にした、後に比べれば少々堅め、鉄線弾いてます系の音、オーソドックスなジャズギター。
多すぎず少なすぎない音数の流麗で落ち着いたフレージング。
後の遠くに消えていくような儚い音がないかなあ、などと聞いていると、それそのものではないもの、力が抜けたアタック、語尾のふわりとした感じが見えてくる、やはりとても繊細な音。
よーく聞くとそんな感じがカッコいいのですが、聞き流しても涼しげな音がサラサラと流れていく心地いいジャズ。
東海岸の血沸き肉躍る系とはほど遠く、瀟洒で軽快な西海岸王道系とはまた違った、まったり系。
1950年代の粋。
これまたパラダイス。
1950年代の粋。
これまたパラダイス。
posted by H.A.