“Verde Que Te Quero Rosa” (1977) Cartola 

Cartola (Vocals)
Horondino José da Silva, Meira, Hélio Capucci (Guitar) Radamés Gnattali (Piano) Nelson Cavaquinho (Cavaquinho) Dininho (Electric Bass) Vidal (Acoustic Bass)
Wilson das Neves (Drums) Elizeu, Gilberto D'Ávila, Jorge Silva, Luna, Marçal (Percussion) Antenor Marques Filho (Surdo)
Altamiro Carrilho (Flute) Abel Ferreira (Soprano Sax, Clarinet) Nelsinho (Trombone) Joab (Choir) Aizik Geller (Strings)



 サンバ界の重鎮Cartolaの1977年作。
 これまた“Cartola” (1974)、“Cartola” (1976)と同じく、名曲、名演揃いの名作。
 ピアノが聞こえたり、ストリングスが鳴ったり、ジャジーなソプラノサックスが前面に出たり、編曲のバリエーションが増えているのかもしれません。
 そんな音を従えたとてもロマンチックなバラードなどもありますが、それさえ優雅なサンバの中に溶け込んでしまい、例の金太郎飴サウンド、怒涛の名曲、名演集。
 ゆるーくて、渋くて、クール。
 楽しげなような、哀しげなような、懐かしげなような。
 全編Saudadeの塊。
 若造や小娘ではなく、酸いも甘いも噛み締めたオヤジが演るから、とりわけ優雅でカッコいいんだろうなあ。
 さて、この種の大ベテランのカッコいい音を聞くと、つい“Buena Vista Social Club” (1996)を想い出してしまいます。
 そのハワイ版が“The Gabby Pahinui Hawaiian Band ” (1975) ならば、ブラジル版がこれ・・・ってなことはなく、もちろんRyさんは無関係。
 でも、どれもがとてもエレガント。




posted by H.A.