“São Bonitas As Canções” (2017) Sergio Santos
Sergio Santos (voice)
André Mehmari (Piano) Rodolfo Stroeter (Contrabass) Tutty Moreno (Drums)
Nailor Proveta (Alto、Soprano sax, Clarinet)
ブラジルのシンガーソングライターSergio Santosの久々のアルバム。
“Rimanceiro” (2013)以来、六年ぶりのようです。
本作はジャジーなバラード集。
サポートは“Dorival” (2017) Tutty Morenoのサックスカルテットそのまま。
André Mehmariさん、クラシカルな演奏とジャズな演奏の二つの面持ちを使い分けているように思いますが、本作は後者が中心。
動きまくり、突っ走っています。
動きまくり、突っ走っています。
楽曲はリーダーのオリジナルではなく、巨匠たちのカバーが中心、また、楽器を持たずヴォーカルに専念。
そのあたりの事情はさておき、パキーンとした音のジャズバンドを背景にした、シルキーな声、力の入らない柔らかな歌。
あくまでバラード中心の抑制された音なのですが、背景で動きまくり、間奏になるとぶっ飛んでいくピアノ。
そんなピアノを必死に現実に引き戻そうとしているようで、気がつけば音量とテンションを上げていくバンドと、あくまでしっとりた質感、抑制された歌。
有名曲ではないものの居並ぶ名メロディ群と上質な演奏と歌は、ジャズバラードアルバムとして聞いても一級品。
正調ジャジーMPBな一作。
posted by H.A.