“The Way Ahead” (1968) Archie Shepp
Archie Shepp (tenor sax)
Walter Davis Jr., Dave Burrell (piano) Ron Carter, Walter Booker (bass) Roy Haynes, Beaver Harris (drums)
Charles Davis (baritone sax) Jimmy Owens (trumpet) Grachan Moncur III (trombone)
Archie Shepp、1960年代末期、ぶっ飛んだジャズ。
激しい系ジャズ“The Magic of Ju-Ju” (1967)と、激烈ファンクな“Things Have Got to Change” (1971)の間。
楽曲はブルースに新主流派(懐かしい!)にフリーなオリジナル曲にEllington、各曲長尺な全四曲+ボーナストラック。
ジャズの歴史をトレースするような選曲・・・ではありますが、演奏はぶっ飛んでいます。
冒頭のスローブルースは、オーソドックスな演奏とブヒブヒグチョグチョなテナー。
そこまではまだ普通、以降はあちこちに跳びまくるフリー混じりの先端系。
離散的な曲、フリーな曲はもちろん、Ellingtonナンバーもメロディは見え隠れするものの、あっちに行ったりこっちに行ったり、変幻自在。
ビートが定常な分だけクールにも感じられますが、フロント陣はぶっ飛んだりクダを巻いたり、やっぱり普通に吹いてみたり。
”Out To Lunch” (1964) Eric Dolphyの少し遅れてきたShepp版・・・ちょっと違うかな?
重くて沈痛、あの時代のドロドロな感じがうかがえる濃い一作。
posted by H.A.