“Four for Trane” (1964) Archie Shepp

Archie Shepp (tenor sax)
Reggie Workman (double bass) Charles Moffett (drums)
Alan Shorter (flugelhorn) John Tchicai (alto sax) Roswell Rudd (trombone)

Four for Trane
Archie Shepp
Impulse
2000-07-04


 真夏の暑苦しいフリージャズシリーズ、Archie Shepp編。
 Archie Shepp、師匠に捧げた演奏集。
 ”A Love Supreme” (1964) John Coltrane の数カ月前の時期。
 Coltraneの楽曲中心ながら、そのオリジナルはもとより、”A Love Supreme” (1964)ともムードは異なります。
 むしろ、数カ月前の録音の“Out To Lunch” (1964) Eric Dolphyをオーソドックスにした感じでしょうか。
 ピアノレスならではのクールなムードに、あちこちに飛び散る素っ頓狂なホーン陣のアンサンブル。
 が、インプロビゼーションに突入すると端正な4ビートジャズ。
 黒々、ザラザラとした音、この人ならではテナーサックス。
 他のホーン陣もなんだかんだでオーソドックスなジャズ。
 なお、御大Miles Davis は”Miles in Berlin” (Sep.1964)の時期。
 そういえばこのバンドのビートも伸び縮みしているなあ・・・
 ぶっ飛びそうでぶっ飛ばない、危ういようでそうでもない、でもここまでとは何かが違う、そんな時代のそんな音。
 いろんな人がいろんなチャレンジをしている時期ですが、この期のぶっ飛び大賞は“Out To Lunch” (1964)でしょうかね、有名どころでは。
 いずれにしてもSheppさんのヤクザなテナーは、何をやってもカッコいい。




posted by H.A.