“Stingray” (1976) Joe Cocker

Joe Cocker (vocals)
Richard Tee (keyboards) Eric Gale, Cornell Dupree, Eric Clapton, Albert Lee (guitar) Gordon Edwards (bass) Steve Gadd (drums, percussion) Felix "Flaco" Falcon (congas) Sam Rivers (soprano sax) Lani Groves, Phylliss Lindsey, Maxine Willard Waters, Deniece Williams, Patti Austin, Brenda White, Bonnie Bramlett, Gwen Guthrie (vocals)

Stingray
Joe Cocker
MUSIC ON CD
2016-01-15


 ロッカーJoe CockerとStuffの共演作。
 全編沈んだムードで渋さ全開、激渋ソウル。
 Stuffの面々だけでなく、Eric Clapton, Patti Austin, なぜかSam Riversなどのビッグネームも並び、Bob Dylan, Leon Russellといった有名曲が採り上げられていますが、とにもかくにも鬼のように激渋。
 ゆったりとしたビートに肩の力が抜けた空気感、シャウトしないしゃがれ声。
 あのRichard Teeのふわふわしたエレピが鳴っていますが、なぜかハッピーな感じにはならず、どこかうらぶれたようなムード。
 バーの片隅で下を向いてブツブツブツ・・・ってな感じ。
 他の諸作はシャウトとゴージャスなサウンドでお化粧していて、こちらが本当の姿なのかもしれませんねえ。
 それがJoeさんのカッコよさといえばその通り。
 一聴ではビックリするぐらい地味なのですが、はまるとこれが心地よくて病みつき。
 しみるねえ・・・ってな静かなアメリカンな男の演歌。




posted by H.A.