“Red Lanta” (1973) Art Lande

Art Lande (piano) Jan Garbarek (soprano, bass sax, flutes)

Red Lanta -Reissue/Digi-
Art Lande
Ecm
2019-05-17


 アメリカ人ピアニストArt Landeのデビュー作、Jan GarbarekとのDuo。
 Jan Garbarek 視点では“Witchi-Tai-To” (Nov.1973) Jan Garbarek, Bobo Stensonと同時期、”Belonging” (1974)、”Arbour Zena” (Oct.1975) Keith Jarrettの間の録音。
 ECMでは、上記に加えて”ECSTASY” (1974) Steve Kuhn、”Underwear” (1971) Bobo Stenson、”Hubris” (1977) Richard Beirach、”Piano Improvisations Vol.1,2” (Apl.1971) Chick Coreaなどなど、強烈なピアニスト作品が並ぶ時期。
 ハイテンションなそれらに対して、本作は緩やかでクラシカル、さらにアメリカンでフォーキーなムード。
 ゆったりとしたビートと、淡い色合いの優しく穏やかなメロディ。
 要所でタメを効かせながら丁寧に置かれていく端正なピアノと、張りのある管の音の漂うような絡み合い。
 この期のJan Garbarekさんは血が噴き出すような激しいの音のはずなのに、なぜか穏やかに聞こえてきます。
 フルートなどは鳥のさえずりのように聞こえてしまうのは、優しいメロディとピアノゆえでしょうか。
 1970年代ECM、上掲のような狂気が漂うようなハイテンションな名作群がスゴイのですが、ノーブルでリラックスして聞ける本作、今聞くとかえって新鮮だったりして。
 さわやかな朝にピッタリな音。




posted by H.A.