“Andança” (1969) Beth Carvalho
Beth Carvalho (vocal)
Som Três: César Camargo Mariano (piano) Sabá (bass) Antonio Pinheiro (drums) Golden Boys, Milton Nascimento (voice) and others
サンバの女王Beth Carvalhoの1969年、堂々たるデビュー作。
César Camargo Mariano 率いるピアノトリオSom Trêsを中心として、エレキギター、あるいはオーケストラ、コーラスを取り込んだモダンな音。
洗練されたアレンジ、太くハスキーな声でゆったりと歌われる、新旧織り交ぜたブラジル曲たち。
大排気量の車がゆっくりと走っているような余裕。
元気いっぱいから沈痛まで多彩なイメージのElis Reginaさんとはまた違ったカッコよさ、余裕しゃくしゃく、どっしり構えた感じのBethさん。
しっとりと湿っているようにも、やはりサラリとしているようにも感じるし、優しさ温かさとクールネスが同居しているようにも感じます。
新しい時代のブラジリアンポップスのようにも聞こえるし、やはりサンバそのもののようにも聞こえます。
そんな絶妙なバランスのカッコよさ。
堂々としたブラジリアンポップス、心地よさ最高。
本作はもちろん、この人のアルバムはどれも名作なのでしょう。
posted by H.A.