“Elis” (1972) Elis Regina
Elis Regina (vocal) and others
Roberto Menescal (Produce) César Camargo Mariano (Arrange)
Elis Regina、1972年の“Elis”。
ここから三作、毎年同じタイトルでアルバムを発表、他にも何作かの“Elis”があり、わけがわからなくなるのですが、1972年の白いワンピースのジャケット。
エレキギターが先導するスローなジャズからスタート。
ジャケットの雰囲気を含めて落ち着いた系?と思いきや、続くはうなるエレキベースとエレピがリードする例の高速ファンクだったり、フォーク・ロックなMilton Nascimento曲だったり。
それでも近作の”うりゃー”ってな感じではなくて、少し陰のある沈んだ感じの歌。
静かなジャズやバラードが散りばめられ、また、バックもグルーヴィーでソウルな感じながら、分厚いホーンが入らない分、抑制された印象。
“Elis Regina in London” (1969), “...Em Pleno Verao” (1970), “Ela” (1971)が特別にハイテンションで、通常運転に戻ったのかもしれません。
バンドメンバーの詳細は不明ですが、いつものRoberto Menescalに加えて、公私のパートナーCésar Camargo Marianoがアレンジにクレジットされ、ここから先の方向が見えるようなアルバム。
ようやく落ち着いた感じ、少し沈んだ感じにも聞こえるElisさんがとてもカッコいい一作。
posted by H.A.