“...Em Pleno Verao” (1970) Elis Regina
Elis Regina (vocal) and others
怒涛のハイテンション・ブラジリアン・ファンク。
ソウルなバンド、厚めのホーンにときおりのストリングスを交えた、元気いっぱい、ハイテンションな音。
凄まじい前作“Elis Regina in London” (1969)に比べるとスッキリした感、無きにしも非ずですが、まだまだ熱にうなされたような怒涛の演奏が続きます。
冒頭のBaden Powell曲”Vou Deitar E Rolar (Quaquaraquaqua)”から、そこまでしなくてもいいんじゃない?・・・ってな、かんらからからな笑い声。
Jorge Ben, Gilberto Gilであろうが、Caetano Velosoであろうが、とにかくハイテンションなノリノリサウンド。
グルーヴィーなベースがうなりまくって、バタバタドドドドなドラムに、これでもかこれでもかのホーンアンサンブル、一体どこまで行くの・・・ってなウルトラ強烈な疾走。
そしてそれを先導する、聞いている方の血管が切れてしまいそうな激しい歌。
ボサノバはもとよりサンバってよりも、ソウル、Otis Reddingあたりの汗飛び散り系を想い起こします。
いつ”GA!GA!GA!GA!GA!GA!GA!”って聞こえてきても不思議ではありません。
本作もそんなソウルフルな一作。
posted by H.A.