“Samba, Eu Canto Assim” (1965) Elis Regina
Elis Regina (vocal) and others
ブラジルのカリスマElis Regina、1965年作。
オーケストラに彩られたブラジリアンポップス。
普通のジャズサンバ、ボサノバとは違ったイメージ、重めのドラマチックな音。
“Brilhantes(“Ellis Regina”, “O Bem Do Amor”)” (1963)などのジャズな感じでもなく、むしろクラシック的な感じさえする重厚なムード。
Edu Lobo, Dorival Caymmi, Baden Powell, Marcos Valleといった巨匠たちのよく聞くメロディながら、軽快ではなくて、ドラマチックで深刻系。
複雑にアレンジされたオーケストラが重厚な空気感を醸し出し、軽い編成のコンボ、ジャズな演奏、あるいはバラードでも、分厚めのホーン陣が重みと強いテンションを付け加えます。
サンバ、ボサノバをポップスではなくて、違う世界に持って行こうとしていたのかもねえ・・・ってな感じの肝の据わった音。
近いムードが残る“Elis” (1966)へと続きます。
posted by H.A.