『波の数だけ抱きしめて』 (1991)

波の数だけ抱きしめて [DVD]
中山美穂
フジテレビジョン
2010-06-25


 1991年、監督、馬場康夫、出演、中山美穂、織田裕二、他。
 一世を風靡した『私をスキーに連れてって』(1987)、『彼女が水着にきがえたら』(1989)に続く恋愛ドラマ。
 舞台はバブルの入り口1980年代、湘南のミニFM局。
 大学生を中心とした人たちの開局に向けた奔走と、煮え切らない恋愛劇。
 その間に挿まれていくサーフィン、ジェットスキー、ビートルカブリオレ、ピックアップトラック、サムタイム、タワーレコードなどなど、当時のトレンドアイテムやら、 広告代理店ネタやら、背景を彩る松任谷由実やら、AORやら・・・
 全部ひっくるめて、懐かしいやら、面白いやら。
 メインのストーリーは、不運なすれ違いで成就しない哀しい男女関係。
 そして誰も真相を知らないまま、年月を経ての彼女と別の誰かとの結婚式・・・
 ユーミンの作品にたくさん描かれたような、有名どころでは『海を見ていた午後』などの切ない恋愛回顧路線。
 あるいは、意外にも近い時期だった『ニュー・シネマ・パラダイス(完全版)』(1988)の男女関係部分に絞って、舞台を現代(20年以上も前ですが・・・)日本に移し、百倍軽くした・・・ように見えなくもない話の流れ。
 都会的、バブル時代的なSaudade。
 ちと軽すぎますかね?
 さておき、脚本、演出、キャスティングもとてもいい感じ、ほろ苦さと甘酸っぱさと懐かしさが入り混じるいい映画だなあ、と思います。




posted by H.A.