“Claudette” (1969) Claudette Soares
Claudette Soares (vocal)
and others
ブラジルのボーカリストClaudette Soaresの1969年作。
時代はジャズからロックへ移行している時期。
オーケストラやピアノが先導するジャズサンバなコンボだけでなく、ファンクなビートやジャズロック、オルガンなども取り入れ、ブラジル定番な男女混成コーラスなども交えつつのブラジリアンポップス。
新しいブラジル曲も取り上げ、モダンな感じ、1970年代になりそう感もちらほら。
でもClaudetteさんの歌は変わりません。
ヴィブラートたっぷり、吐息たっぷりのしっとりボイス。
ここまで全体のサウンドが明るくなると、“É Dona Da Bossa” (1964)などのように夜のボサノバ、妖しいパラダイス、ってな感じではありませんが、何曲か登場するストリングス混じりのベタベタの哀歌には、やはりゾクゾクしたりします。
ってな感じで、ちょうど過渡期、ジャズからロック、ファンクの色合いを取り入れつつの時代、いろんな色合いが交錯するあの時代のブラジリアンポップス。
posted by H.A.