“U.S.A.” (1961) Sylvia Telles

Sylvia Telles (vocal)
Barney Kessel (guitar) Calvin Jackson (piano) Al McKibbon, Joe Mondragon (contrabass) and orchestra

U.S.A.
シルビア・テレス
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
1998-04-29


 ブラジルのボーカリストSylvia Telles、ジャズボーカル色の強いアルバム。
 タイトル通り、アメリカ西海岸のジャズメンとのセッションを中心に、一部でオーケストラを従えた演奏。
 4ビートの場面もたっぷりなジャズ寄りの音。
 ベースとギターかピアノのDuoが紡ぐ静かな音を背景にした、表現力たっぷり、しっとりとしたシルキーヴォイス。
 もともとジャズっぽい歌い回しの人なので、ピッタリの企画。
 スローバラードを中心としたそれらの少人数での演奏は、普通のジャズとしても全く違和感なく、ジャズボーカルアルバムとしても名作。
 Jobimを始めとするブラジル曲がアメリカンジャズスタンダードのように聞こえてきます。
 数曲の時代感たっぷり、オーケストラ入りのポップス?仕立てはお好み次第。
 とてもカッコいいジャケット、素敵なカンカン帽を含めて、ロス、ハリウッド、サンタモニカあたりの空気感。
 昼間の熱が醒めた夜。
 しっとり湿っているようでも、クールで乾いたようでもある、素敵な音。




posted by H.A.