“Brilhantes” (1963) Elis Regina
Elis Regina (vocal) and others
ブラジルのカリスマElis Regina の初期作品、“Ellis Regina” (1963), “O Bem Do Amor” (1963) からのオムニバスアルバム。
とてもノスタルジックで優しい音のブラジリアンポップス。
後の“Elis Regina in London” (1969)のハイテンション・ファンクのイメージが強いのですが、この期はジャジーで落ち着いた歌。
可憐なシルキーヴォイスと抜群の歌唱力。
背景を彩るアコースティックなジャズサンババンドとオーケストラ。
ストリングスのアレンジと素朴なビートに時代を感じる、何ら奇をてらわないオーソドックスな音ながら、キリッとした感じがするのは、この人の歌ゆえなのでしょう。
全くブレの無い完璧な歌。
アップテンポはもちろんバラードの哀しげ、沈痛な感じも、この期、十代?にして既に出来上がった音。
この先、時代のいろんな音を取り入れながら変わっていきますが、まずは1940-60年代のノスタルジーに浸れる、ジャジーで穏やかな素敵な音。
posted by H.A.