“Claudette Soares” (1965) Claudette Soares

Claudette Soares (vocal) 
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 ブラジルのボーカリストClaudette Soaresの1965年作。
 この人のアルバム、名前がタイトルになったモノが多くて、ジャケットもそれぞれ何種類もあったり、黒髪だったり金髪だったりするので、何が何だか分からなくなるのですが、とにもかくにも1965年作。
 近い時期の“É Dona Da Bossa” (1964)と同様にオーケストラとジャズサンバコンボを使い分けたボサノバ~ブラジリアンポップス。
 ヴィブラートたっぷり、吐息もたっぷり、情感たっぷり、ねっとりした感じでクネクネと歌う人。
 オーケストラはあの時代の優雅な音、コンボはコロコロと転げまわるピアノが先導し軽快に突っ走るバンド。
 オーケストラではムーディーにしっとりと、コンボでは軽快に・・・ってな感じではなくて、やはり全編しっとりした音が聞こえてくるのは、特別な歌のなせる技なのでしょう。
 ・・・っても、どことなく明度の高い録音を含めて、“É Dona Da Bossa” (1964)よりは少し軽い感じでしょうかね。
 それでもこれもパラダイス、湿った夜のボサノバ。




posted by H.A.