“Mulatos” (2004) Omar Sosa

Omar Sosa (piano, synthesizer, Fender Rhodes, vibráphone, marimba, percussión, voice)
Dhafer Youssef (oud) Aziz Arradi (guembri) Dieter Ilg (bass) Steve Argüelles (percussión, scratches) Philippe Foch (tabla) Renaud Pion, Paquito D’Rivera (clarinet)

Mulatos
Omar Sosa
Ota Records
2004-10-12


 キューバのピアニストOmar Sosa、無国籍なワールドワイド・ジャズフュージョン。
 かつての怒涛のような激烈な演奏から熱が下がり、洗練された落ち着いた音。
 ゆったりと落ち着いたキューバンビートに名手Paquito D’Riveraのクラリネット、さらには中近東、インドなどの楽器が交錯する無国籍なフュージョンミュージック。
 ときおり加わるヴォイスも叫び系ではなく、鼻歌っぽい柔らかさ。
 ウードとバンドとの絡み合い、複雑な管楽器のアンサンブル、タブラを背景にした静かでゆったりとしたピアノの響き、などなど、抑制されたさまざまな楽器の絡み合い。
 静かな空気感の中、ピアノも端正でクラシカルな上品さが目立っています。
 ここまで落ち着いてしまうと、“Prietos” (2001) などのような、これでもかこれでもかが聞きたくなってしまう感、無きにしも非ずですが、これはこれでとてもいい感じ。
 静かで落ち着いたOmar Sosaミュージック。




posted by H.A.