『2010年』(1984)

2010年 (字幕版)
ロイ・シャイダー
2013-11-26


 1984年、監督、脚本ピーター・ハイアムズ、原作アーサー・C・クラーク、出演ロイ・シャイダー、ジョン・リスゴー、ヘレン・ミレン、ボブ・バラバン、キア・デュリア、他。
 スタンリー・キューブリック監督『2001年宇宙の旅』(1968)の続編。
 2001年から経つこと9年、遭難した宇宙船ディスカバリー号と謎の物体「モノリス」の探索のために木星に向かうソ連の宇宙船、それに乗り込んだアメリカ側の乗組員三名。
 諸々の新たな発見、ディスカバリー号への乗り換え、さらに人工知能HALの再起動にも成功。
 が、「モノリス」の正体は杳として不明。
 その探索での事故を経て、大きな変化が発生、木星圏からの脱出を画策する隊員たち。
 人工知能HALを含めたディスカバリー号の放棄の決定、それを知らされなかったHALの行動、さらに木星周辺の大きな変化の結末、そして「モノリス」とはいったい何だったのか・・・?
 ・・・
 美しい構図と映像。
 ブルーレイにリマスターされた際に補正されたにしても、美しい宇宙、木星、光と影。
 単調になりそうな宇宙船での人物の絵にはアップが多用され、どの場面も動く名画状態。
 時代を超えた美しさの『2001年宇宙の旅』(1968)と比べるのはアレなのかもしれませんが・・・
 さておき、前作の続編としてはいかがなのでしょうか?
 余り怖くないことを含めて雰囲気はかなり違うし、ストーリーはいたってシンプル。
 クールなSFではあるものの、ヒューマニズムもたっぷり。
 最終盤で主人公が振り返ってニッコリ微笑む何気ない場面に、思わずこちらも微笑んでしまう、ってなノリ。
 ま、原作者は一緒なんだし、前作の謎、壮大なストーリーにキッチリ決着がついています。
 その全体像に感心するとともに含みもたっぷり残されているし、いい映画だなあ、と思います。




posted by H.A.