“The Dream Thief” (2018) Shai Maestro
Shai Maestro (paino)
Jorge Roeder (bass) Ofri Nehemya (drums)
イスラエルのピアノニストShai MaestroのECMでの初リーダー作。
抑制された繊細な音。
冒頭はイスラエルのシンガーソングライターの楽曲のソロ演奏。
今にも止まりそうなスピードで、揺れながら奏でられる、南米の楽曲のような郷愁感たっぷりのセンチメンタルなメロディ。
トリオでの演奏になってもその表情は同様。
クラシックの香りが漂う明るく穏やかなメロディと、静かで複雑なビート。
三者が織り成す複雑で繊細な優しい音。
静かに細かく鳴り続けるシンバル、少しタメを効かせて置かれていく丸みを帯びて柔らかなピアノの音、ピッタリ寄り添うベース。
静かに細かく鳴り続けるシンバル、少しタメを効かせて置かれていく丸みを帯びて柔らかなピアノの音、ピッタリ寄り添うベース。
何かが少しズレると崩れてしまうようなガラス細工のようなアンサンブル。
が、スイッチが入ると一気に加速し疾走するバンド。
そんな場面を要所に織り込みながら、淡い色合いの浮遊感の強い演奏が続きます。
”夢泥棒”ってなタイトルがピッタリはまる、そんな音。
明るく優しい、何か少しだけ日常とズレた感じ。
最後はオバマ前米国大統領の演説のサンプリング?との共演で幕。
明るく優しい、何か少しだけ日常とズレた感じ。
最後はオバマ前米国大統領の演説のサンプリング?との共演で幕。
ECM移籍第一作は淡い色合いになる、の法則はこの人には当てはまらなかったかな?
明るくて優しい21世紀型ECMサウンド。
とても上品で繊細。
少しだけひねった感じがカッコいいんじゃないでしょうか。
とても上品で繊細。
少しだけひねった感じがカッコいいんじゃないでしょうか。
