“Horse and Fish” (2003) Vinicius Cantuária

Vinicius Cantuária (Vocals, Guitar)
Paul Socolow (Bass) Paulo Braga (Drums) Mauro Refosco, Nanny Assis (Percussion) Michael Leonhart (Trumpet, Keyboards, Percussion)

Horses & Fish
Vinicius Cantuaria
Hannibal UK
2008-01-13


 Vinicius Cantuária、2004年作。
 ファンクと静謐が交錯する南米AORなVinicius Cantuária。
 この人の作品にしては珍しくベースが激しく動きまくり、ジャズな感じながら激しいドラム、トランペット、エフェクティングしまくったギターが漂い疾走する、激しい演奏からスタート。
 続いてガットギターがボッサなリズムを刻み始めるといつもの静かなVinicius Cantuária。
 そんな感じでエレキベース、あるいはオルガンの音がしっかり効いたファンクな演奏、AORな演奏と、ベースレスでの静かなボッサ、フォークが交錯します。
 この期になるとBeatles的な楽曲、1970年代MPBな色合いは影を潜め、ファンクやフォーキーな演奏の中、あるいは先端的ギターの響きの中に溶け込んでしまったようにも感じます。
 同じコードをひたすら繰り返すクラブ~ラウンジ向けっぽい演奏も何曲か。
 終盤にさりげなく収められた、妖しいアレンジのJobimナンバー”Ligia”なんて絶品。
 変わらないのは儚げなヴォイス。
 が、その音量は下がり、ダークで沈んだ空気感。
 多用され始めたクリーントーンエレキギターの響きがとてもクールだし、ハイテンションなファンクもいい感じ。
 全部含めて、クールでやるせなくてお洒落、そして沈んだ音がこのあたりで確立した感じ、そんな一作。




posted by H.A.