”Ask for Chaos” (2018) Gilad Hekselman
Gilad Hekselman (guitar)
gHex Trio : Rick Rosato (bass) Jonathan Pinson (drums)
ZuperOctave : Aaron Parks (piano, keyboards) Kush Abadey (drums, pads)
ニューヨーク系コンテンポラリージャズのギタリストGilad Hekselmanの最新作。
オーソドックスな編成のギタートリオgHex Trioと、Aaron Parksを迎えエレクトリックを前面に出したトリオZuperOctaveの二編成。
柔らかくて耳当たりのよい音ながら、その実、先端的で複雑、不思議な音楽を作る人。
gHex Trioは前作“Homes” (2015)よりもビートが柔らかな感じ、フワフワと漂うような不思議系ジャズ。
”Milton”なんて曲もあり、そんな南米的な浮遊感も全編に漂っている感じ。
ZuperOctaveは電子音と複雑なビートの先端ジャズ。
パシパシと決めまくる先端的ドラムにシンセ(っぽい)ベース、エレピとシンセサイザー、たっぷりのエコーが効いたクリーントーン、時に強くエフェクティングしたギター。
徹底的に攻めた音。
が、こちらのバンドもキツさはなく、柔らかなビート感と強烈な浮遊感。
楽曲は複雑でメカニカルながら柔らかさが勝り、全て前向きで明るい表情。
さらにここまでのアルバムと同様に、全体に何かメッセージが込められているのであろうドラマチックな構成。
後に残る名作になる予感・・・ってなのは贔屓に過ぎますか?
とにもかくにも心地よさ最高の先端ジャズ。
posted by H.A.