“Lagrimas Mexicanas” (2010) Vinicius Cantuaria & Bill Frisell
Vinicius Cantuária (vocals, percussion, acoustic guitar) Bill Frisell (acoustic guitar, electric guitar, loops)
ブラジルのシンガーソングライターVinicius CantuáriaとBill FrisellのDuo作品。
Bill Frisellがゲスト参加したジャジーなMPB“Samba
Carioca” (2010) Vinicius Cantuariaと同時期の制作。
Vinicius Cantuáriaのいつもの作品とは少々印象が異なります。 静かなMPBではなく、アメリカ南西部~メキシコが入り混じる、少しざらついた空気感、フォークロックな音。
タイトルは”メキシコの涙”。
ギターのDuoにいくらかのオーバーダビングを加えた静かなサウンド。 中米、南米が交錯するような哀愁のメロディに、Bill Frisellのソリッドながら一風変わったギター、クールで甘い囁きヴォイスが乗ってきます。
柔らかで沈み込むVinicius Cantuáriaの音楽に、ソリッドな芯を作りつつあちこちに動き回るBill Frisell。
甘すぎず辛すぎない、落ち着きすぎず暴れすぎない、そんなバランスの中で、さりげなく複雑に絡み合うギターのアンサンブル。
強い浮遊感、何曲かではハワイなムードさえ漂う楽園ムード。
強い浮遊感、何曲かではハワイなムードさえ漂う楽園ムード。
Ry Cooder流Tex-Mex“Chicken Skin Music” (1976)、あるいはブラジルMinasな“Antigas Cantigas” (1999) Renato Motha, Patricia Lobatoにもそんな感じがありましたが、どこか繋がっているのでしょうねえ。
posted by H.A.