“Maria's Song” (2008) Sinikka Langeland
Sinikka Langeland (voice, kantele)
Kare Nordstoga (organ) Lars Anders Tomter (viola)
ノルウェーのカンテレ奏者&ボーカリストSinikka Langelandのクラシック寄りの作品。
本作の前後の““Starflowers" (2006)、“The Land That Is Not" (2010)はジャズにも近い編成でしたが、本作はパイプオルガンとビオラ奏者を迎えクラシック寄り。
J.S. Bachを中心にノルウェーのトラディショナル+α全28曲。
インタールード的な短い楽曲を挿みながら、最後に十数分の長尺な演奏。
カンテレが響く場面は少な目、Sinikka Langelandはボーカルが中心。
前後の作品ではあまり聞かれない朗々としたクラシック歌手のような歌。
ビオラ、パイプオルガンのソロ演奏、楽曲も含めて完全にクラシックな質感。
アカペラボイスで幕を開け、パイプオルガンが教会的な空気も作りつつ、ビオラのソロ演奏が鳴り続く・・・そんな演奏が入れ代わり立ち代わり登場しては消えていく構成。
合間々に挿まれるカンテレの独奏を含めた美しい音がアクセント。
ノルウェーのトラディショナル曲もその空気感、音の流れの中に溶け込んでいます。
根っこは一緒なのかもしれません。
そんな感じのクラシックフュージョンなノルウェートラディショナルミュージック。
※別の作品から。
posted by H.A.