“Starflowers" (2006) Sinikka Langeland
Sinikka Langeland (kantele, vocals)
Arve Henriksen (trumpet) Trygve Seim (soprano, tenor sax) Anders Jormin (double bass) Markku Ounaskari (drums)
ノルウェーのカンテレ奏者、ボーカリストSinikka LangelandのECMでの第一作。
カンテレはフィンランド、小型のハープ、あるいは琴のような楽器。
古楽器なのだと思いますが、透き通った高音と控え目な響きが何とも美しい楽器。
バンドはECM御用達の北欧陣、ノルウェーのホーン二人にスウェーデンのベース、ドラマーがフィンランド。
ノルウェーあるいはフィンランドのトラディショナルがベースなのだと思います。
とても静かな時間。
聞き慣れない音階、ゆったりとしたアフリカにも通じそうなプリミティブな感じのビート。
聞き慣れない音階、ゆったりとしたアフリカにも通じそうなプリミティブな感じのビート。
カンテレの音はとても美しいのですが、ヴォイスはフォーキーながら呪術的に響きます。
悠久の何とか・・・とはニュアンスが違うのかもしれませんが、遠い過去から聞こえてくるような音。
そんなカンテレ、ヴォイスと絡み合う寂寥感の塊のようなトランペット、緊張感の塊のようなサックス。
名手Anders Jorminの地の底でうごめくようなベースとジャズドラマーであろうMarkku Ounaskariが作る静かなグルーヴを背景にして、妖しく漂うようなフロント陣。
そんなカンテレ、ヴォイスと絡み合う寂寥感の塊のようなトランペット、緊張感の塊のようなサックス。
名手Anders Jorminの地の底でうごめくようなベースとジャズドラマーであろうMarkku Ounaskariが作る静かなグルーヴを背景にして、妖しく漂うようなフロント陣。
それらあわせて、少々沈痛で敬虔な空気感。
基本的に静謐系なのですが、後半になぜか凄まじいエネルギー放出系、1970年代型激烈ジャズの場面があったり・・・この手の演奏は久しぶりだなあ・・・
などなど含めて、不思議な北欧トラディショナルなコンテンポラリージャズ。
これまた非日常、異空間へのトリップミュージック。
