“Starflowers" (2006) Sinikka Langeland


Sinikka Langeland (kantele, vocals)
Arve Henriksen (trumpet) Trygve Seim (soprano, tenor sax) Anders Jormin (double bass) Markku Ounaskari (drums)

Starflowers (Ocrd)
Sinikka Langeland
Ecm Records
2007-08-21


 ノルウェーのカンテレ奏者、ボーカリストSinikka LangelandのECMでの第一作。
 カンテレはフィンランド、小型のハープ、あるいは琴のような楽器。
 古楽器なのだと思いますが、透き通った高音と控え目な響きが何とも美しい楽器。
 バンドはECM御用達の北欧陣、ノルウェーのホーン二人にスウェーデンのベース、ドラマーがフィンランド。
 ノルウェーあるいはフィンランドのトラディショナルがベースなのだと思います。
 とても静かな時間。
 聞き慣れない音階、ゆったりとしたアフリカにも通じそうなプリミティブな感じのビート。
 カンテレの音はとても美しいのですが、ヴォイスはフォーキーながら呪術的に響きます。
 悠久の何とか・・・とはニュアンスが違うのかもしれませんが、遠い過去から聞こえてくるような音。
 そんなカンテレ、ヴォイスと絡み合う寂寥感の塊のようなトランペット、緊張感の塊のようなサックス。
 名手Anders Jorminの地の底でうごめくようなベースとジャズドラマーであろうMarkku Ounaskariが作る静かなグルーヴを背景にして、妖しく漂うようなフロント陣。
 それらあわせて、少々沈痛で敬虔な空気感。
 基本的に静謐系なのですが、後半になぜか凄まじいエネルギー放出系、1970年代型激烈ジャズの場面があったり・・・この手の演奏は久しぶりだなあ・・・
 などなど含めて、不思議な北欧トラディショナルなコンテンポラリージャズ。
 これまた非日常、異空間へのトリップミュージック。




posted by H.A.