“In Winds, In Light” (2003) Anders Jormin


Anders Jormin (bass)
Marilyn Crispell (piano) Karin Nelson (church organ) Raymond Strid (percussion)
Lena Willemark (voice)

In Winds in Light
Anders Jormin
Ecm Import
2004-08-31


 Anders Jormin、パイプオルガンと豪華メンバーを迎えた摩訶不思議な作品。
 北欧伝統音楽色、静かなフリージャズ、教会的音楽、それらが交錯しフュージョンする一作。
 Lena Willemarkが叫びを含めた演劇めいた語り口で激しく歌う時間は、遠い時代の北欧伝統音楽の香り。
 気がつけば美しいピアノが鳴り始め、静かなフリージャズの世界。
 あるいはパイプオルガンが前面に出ると敬虔な空気が周囲に立ち込め、あるいは地の底で動き回るようなベース、唸るような漂うようなアルコでのベースソロ・・・
 そんな場面がめまぐるしく次々と切り替わっていくような音の流れ。
 全曲オリジナル曲、いかにもこの人な物悲しい色合いの抽象度の高いメロディ。
 全編通じたただ事ではない緊張感は、深刻な映画のサウンドトラックのようにも聞こえます。
 終盤に収められたその名も”Love Song”にほっとしつつ、締めはパイプオルガンと叫び声、フリーなピアノとベースをたっぷりフィーチャーした激しい展開で幕。
 愛想のない緊張感は、とっつきやすい作品ではないのかもしれません。
 逆に不思議なアート感、たっぷり。
 ちょっと怖いけど・・・
 そんな入魂の一作。

※別のアルバムから。


posted by H.A.