“Live in Montreux” (1985) Joao Gilberto

João Gilberto (voice, guitar)

Live in Montreux
Joao Gilberto
Nonesuch
1990-10-25


 João Gilberto のライブアルバム。
 “Getz/Gilberto Vol. 2” (Oct.1964)ではトリオ、ジャズコンボ“Getz/Gilberto'76” (May.1976)、他にもオーケストラとの共演でのライブなどもアルバムになっているのだと思いますが、本作は定番のギターの弾き語り。
 ざわつくオーディエンスと、あくまで冷静に淡々と音を綴る神様João Gilberto。
 場をなだめ鎮静化しようとしているようにも聞こえるし、一緒に盛り上がってしまおうとする気持ちを抑えているようにも聞こえるし・・・
 演じられるのは定番のブラジルの名曲たち。
 ・・・“Garota De Ipanema”, “Estate”, “A Felicidade”, “Rosa Morena”・・・。
 そして締めは“Aquarela Do Brasil”。
 “A Felicidade”では、サンバのライブのような合唱が始まりますが、うーん、どうでしょう?
 とにもかくにも、ジャケットのアートと同じく明るくにぎやかな感じのJoão Gilberto。
 オーケストラ入りの"João Gilberto Prado Pereira de Oliveira" (1980)はさておき、それぞれ表情が異なります。
 同じく弾き語りでも対照的なのが静かな空間の中で張り詰めたような"Live at Umbria Jazz" (1996)とさらに柔らかで幽玄な“In Tokyo” (2003)。
 それらと本作の中間な感じ、ギターと声が前に出てくる“Eu Sei que Vou Te Amar" (1994)。
 どれがいいかはお好み次第。




posted by H.A.