“Brasil” (1981) Joao Gilberto
João Gilberto (voice, guitar)
Caetano Veloso, Gilberto Gil, Maria Bethânia and others
João Gilberto、スタジオ録音としては“Amoroso” (1976)に続く作品になるのだと思います。
ブラジルでの制作、アメリカの有名どころのサポートはないのかもしれませんが、ブラジルのアーティストたちを集めて制作されたアルバム。
ギターとゲストを含めた声、ジャジーなピアノとホーンに、オーケストラ。
“Amoroso” (1976)と同じテイストですが、ビートの躍動感が増しつつも伴奏はギターがメイン、バンド、オーケストラは後ろに下がったイメージでしょうか。
こちらが“The Warm World of João Gilberto” (1958-1961)の頃からの自然なボサノバのスタイルなのでしょう。
いろんな形で絡み合うボーカリスト四者四様の声は兄弟姉妹のよう。
みんな優しくて穏やか。
楽曲はこの期の定番、アメリカンスタンダードも交えた名曲たち。
"Aquarela do Brasil (Brasil)"
"Disse Alguém (All of Me)"
"Bahia com H"
"No Tabuleiro da Baiana"
"Milagre"
"Cordeiro de Nanã"
なお、近年メインで流通(?)しているCDは、“Amoroso” (1976)とセット一枚に収められているようです。
なんともありがたいというか、畏れ多いというか・・・
いずれ劣らぬ名作、定番作品の中、とりわけ優雅なのがこの二作、かな?
posted by H.A.