“Miltons” (1988) Milton Nascimento
Milton Nascimento (Vocals, Guitar)
Herbie Hancock (Piano, Synthesizer) João Baptista (Bass) Robertinho Silva (Drums) Naná Vasconcelos (Percussion, Vocals) Rique Pantoja (Programing)
Artur Maia, João Baptista, Maria de Fátima*, Rique Pantoja, Túlio Mourão, Nana, Celso Fonseca (Chorus)
Milton Nascimentoの1988年作品。
ロックな1970年代から、派手なフュージョンな1980年代も終盤。
デジタルな、あるいはディスコなビートではない、ナチュラル系のエスニックフュージョンサウンドに衣替え。
強くロックなビートは目立たず、ディストーションをかけたギターはもう聞こえません。
全体的にスムースで洗練された感じ、楽曲によってはソフトなAORってな感じ。
1980年代特有のデジタル臭は薄らぎ、1970年代のフォークロックな感じはない、もちろんジャズでもボサノバでもない、1990年型のスムースな音への入り口のMilton Nascimentoミュージック。
Nana Vasconcelos のパーカッションが要所で妖しさを加え、多くにフィーチャーされるHerbie Hancockのジャズピアノが圧倒的。
もちろんメロディはMilton Nascimentoのあのライン。
歌はソウルなムードのファルセットを織り込みつつのスムースな声。
とてもセンチメンタルなバラードも、スッキリしたアレンジなのでベトつきなし。
などなど含めて、とても洗練されたブラジリアンエスニックポップスの一作。
posted by H.A.