“Encontros e Despedidas” (1985) Milton Nascimento

Milton Nascimento (voice, guitar)
Wagner Tiso (keyboards, piano) Túlio Mourão (keyboards) Ricardo Silveira, Tavinho Moura, Pat Metheny (guitar) Nico Assumpção, Luiz Alves (bass)
Robertinho Silva (drums, percussion) Espírito Santo, Samuka, Preto do Cavaco, Laércio Lino, Alberto de Oliveira, José Maria Flores (percussion) Jaques Morelenbaum (cello) Hubert Laws (flute)

Encontros E Despedidas
Milton Nascimento
Polygram Int'l
1990-10-25


 Milton Nascimento、1985年作。
 おりしもフュージョン、ディスコ(!)の華やかかりし頃。
 ブラジルの英雄もそんな影響を大きく受けつつのポップで華やかなMPB。
 シンセなドラムに跳ねるベース、シンセサイザーが彩りを付けるちょっと派手目のAORな感じ。
 とてもセンチメンタルなバラードも、Ivan Lins的でバタ臭くベタ付き気味。
 メンバーは1970年代からあまり変わっていないのだと思うのですが・・・
 エスニックな感じ、ブラジル山奥的な感じもあまりなく、そのあたりで好みが分かれるのかもしれません。
 が、哀愁のメロディと歌自体は変わっていません。
 時代とともに変わっていったのはバックのサウンドだけなのかもしれません。
 そんな中でPat Methenyが一曲に参加。
 Nana Vasconcelosと共演を重ね、“Toninho Horta” (1980)に参加、“First Circle” (1984)、“Still Life (Talking)” (1987)の間の時期。
 あの丸っこいエレキギターとスキャットの共演、さらに泣きのフレーズ弾きまくりのギターシンセサイザー。
 ビート感はさておき、この湿った感じはこの期のPat Metheny Groupサウンド、 
 多大な影響を受けたのであろうミナスサウンド、その代表たるこの人とはもっと共演したかったのかもしれませんが、次の機会は“Angelus” (1993)(?)。
 これまた時代の音、1980年代。
 ちょっと大仰で、とてもメローな空気は琴線をくすぐりまくり、全編ポップでわかりやすいあの時代の音。
 さておき、カッコいいジャケットだなあ・・・




 posted by H.A.