“Balladeering” (2009) Jakob Bro

Jakob Bro (guitar)
Bill Frisell (guitar) Ben Street (bass) Paul Motian (drums) Lee Koitz (alto sax)

Balladeering
Loveland Records
2016-08-08


 デンマークのギタリストJakob Bro、ECMでの制作前、後の "December Song” (2012) などと同様に自身の?レーベルでの作品。
 それに同じくBill Frisell、Lee Koitz。
 さらにPaul Motianといった大御所に、トップベーシストBen Street。
 淡く漂うような空気感は、ECMでの制作~最新作“Returnings” (2018)に至るまで変わりませんが、もう少しシャープないい感じのバランス。
 ゆったりとしたルバートなバラードが中心。
 漂うようなギターが絡み合う中に、Paul Motianのフリーなドラムが別の揺らぎを加えるサウンド。
 ベースがかろうじて現実の世界に引き戻そうとしつつも、緩やかに発散していくサウンド。
 Lee Koitzが吹く場面は定常に収斂するジャズ。
 そんな摩訶不思議な演奏が交錯します。
 決して多くない音数の残響音が心地よい空間。
 幻想的なムードを含めて似たメンバーのPaul Motianトリオに通じるサウンドですが、もっと優しくて緩やか。
 優しくて穏やかながら、不思議感120%。
 静かで繊細、穏やかなカオス。
 Paul MotianトリオBill Frisell諸作とはまた違ったこの空気感は新しかったんだろうなあ。




posted by H.A.