“Basics” (2000) Paul Bley

Paul Bley (piano) 

Basics
Paul Bley
Justin Time Records
2001-01-30


 Paul Bleyのソロピアノ。
 地元カナダのJust in Timeから。
 カナダの空気感、あるいは正統なジャズが多いレーベルゆえか、それとも時代の変化か、“Sweet Time” (1993)と同様にわかりやすくスッキリした演奏集。
 オリジナル曲に、Monkを一曲。
 とても美しい、いかにもPaul Bley なバラード“Love Lost”で始まり、フリー的な演奏、ブルースも挟みつつ、“Lucky”、締めの“Startled”といったバラード群。
 タメにタメてタメまくって音を置いていくあのスタイル。
 さらに唐突なスケールアウトに、唐突な疾走に、何事もなかったような唐突な鎮静も、かつての通り。
 それでもかつての離散、飛躍の具合が穏やかになり、スッキリまとまった感じ。
 締めも“Open, to Love” (1972)のように不思議感を残しつつではなく、スッキリとした美しい完結。
 落ち着いたというか、大人になったというか、普通に近づいたというか・・・
 Keith Jarrettのソロピアノ、20世紀は純文学の長編的、21世紀は短編になりましたが、Paul Bleyは元々短編派。
 構成はそのままですが、ぶっ飛び具合が少々収まり、スッキリしたのが21世紀型、あるいはポストECM型・・・かな?




posted by H.A.