“Not Two, Not One” (1998) Paul Bley, Gary Peacock, Paul Motian

Paul Bley (piano) Gary Peacock (bass) Paul Motian (drums)

Not Two Not One
Paul Bley
Ecm Import
1999-10-19


 Paul Bleyのピアノトリオ作品。
 メンバーはGary Peacock, Paul Motian。
  “Notes” (1987) Paul Bley, Paul Motian、“Partners” (1989), “Mindset” (1992) Paul Bley, Gary Peacockなどの個別のDuoでの作品はありますが、オーソドックスな編成のトリオでは”Paul Bley With Gary Peacock” (1964)以来でしょうか?
 おそらくタイトルも、トリオでの作品、の意味なのでしょう。
 冒頭は陰鬱モードのPual Bley節、激烈系。
 静かに始まるものの、ベースとドラムが加わるとまるで鬼神たち饗宴のような、激しく厳しい演奏。
 二曲目Gary Peacockのソロ、三曲目Paul Bleyのソロに移っても、そのハイテンションな表情は変わりません。
 続くトリオでやっと普通にジャズなムード、沈痛さも少しだけ薄らぎますが、その時間は短く、やはり深刻で沈痛な世界に・・・
 あのPaul Bleyの超美メロバラードがようやく出るのは、中盤のトリオ演奏 “Noosphere”。
 たっぷりのタメを効かせたピアノ、饒舌なベース、自由なドラム・・・
 多大な影響を与えたのであろう、またGary Peacock, Paul Motianともに縁の浅からぬKeith Jarrett Standards、あるいは“My Song" (Oct.-Nov.1977)あたりを想わせる色合い、もっとセンチメンタル。
 これは絶品。
 が、これまたその時間は長くなく・・・
 と思っていたら、終盤は美メロバラード、二連発“Dialogue Amour”, “Don't You Know”。
 が、締めは一分に満たない陰鬱なエピローグ・・・
 うーん?展開が目まぐるしすぎて・・・
 ECMさん、気難し過ぎませんかねえ・・・
 カッコいいけど。

※ライブ録音から。

posted by H.A.