“Hot” (1985) Paul Bley
Paul Bley (piano)
John Scofield (guitar) Steve Swallow (electric bass) Barry Altschul (drums)
Paul Bley のハイテンションな激しい系コンテンポラリージャズ。
イタリアのSoul Noteから。
同レーベルの“Tango Palace” (1983)、直前のSteeplechase 制作“Diane” (1985) Chet Baker & Paul Bleyの静謐なムードからは全く遠い、激しい系。
奥様を含めてお友達のSteve Swallowに、叩きまくりのフリー系Barry Altschulまではいいとしても、どうもイメージの合わないブルージーなJohn Scofieldのギター。
鋭利でクールなPaul Bleyを含めて、四人のイメージそのままが、ごった煮になったような演奏。
Ornette Colemanのブルースから始まり、Carla Bleyナンバーにオリジナル。
ブンブンうなるエレキベースにキッチリとリズムをキープしつつもいろんなところにアクセントが入る手数が多いドラム。
時折のフリーな場面がアクセントとしつつも、アコースティック4ビートで進むバンド。
が、ギターが鳴り出すと雰囲気は一変。
グニャグニャウネウネとしたロック混ざり、ブルージー成分の強いへんてこりんなジャズギター。
少し沈んだ感じながら攻撃的な音にはある種の凄みを感じます。
それがカッコいいんだろうなあ。
現代にいたるまでのカリスマなのがよくわかります。
Paul Bleyを含めたつわものたちも何となく、ギターに合わせてオーソドックスだけども一風変わったジャズを演奏しよう・・・なんてこともないのかな?
1980年代のオーソドックスなようで不思議感たっぷりの硬派なジャズ。
posted by H.A.