“Tango Palace” (1983) Paul Bley

Paul Bley (piano) 

Tango Palace
Paul Bley
Soul Note Records
2010-03-16


 Paul Bleyのソロピアノ。
 イタリアのSoul Noteから。
 後の同レーベルでの作品“Mindset” (1992)、“Partners” (1989)と同様に、静かだけども陰鬱ではない、美しくスッキリとした演奏。
 ま、並行してSteepleChaseで純ジャズも演奏しているぐらいなので、これまた並行して制作しているECM作品の方が特別で、こちらの方が通常なのかもしれません。
 全曲オリジナル曲。
 冒頭のタイトル曲“Tango Palace”からPaul Bley節が炸裂。
 タイトル通りにタンゴな情熱感混じりの素晴らしいバラード。
 その他、お約束のフリージャズも交えつつも、“But Beautiful(の変奏曲?)”、”Return Love”, ”Please”などなど、いかにもPaul Bleyな素敵なバラードが何曲も。
 最後の“Explain”は、美しい展開から、いろんな楽曲のメロディの断片が散りばめられながら、美しく前向きな展開が今にも出そうで出なくて、不可解、不条理なエンディング・・・
 いかにもPaul Bley。
 これも名作。

※別の作品から。


posted by H.A.