“Descansado - Songs for Films” (2017) Norma Winstone
Norma Winstone (voice)
Klaus Gesing (bass clarinet, soprano sax) Glauco Venier(piano)
Helge Andreas Norbakken(percussion) Mario Brunnello(cello)
大御所Norma Winstoneの映画音楽集。
“Dance Without Answer” (2012)以来の久々の作品。
近年のレギュラートリオにバーカッションとチェロが数曲で加わっています。
近年のレギュラートリオにバーカッションとチェロが数曲で加わっています。
Michel Legrand、Nino Rota、Ennio Morriconeといったヨーロピアンのとてもセンチメンタルで甘いメロディを散りばめつつ、全曲いつものスローバラード。
この人の作品はいつも古いヨーロッパ映画のような映像的な音、ズバリそのものの企画。
静かに零れ落ちるような音使いと要所でのグルーヴが交錯する美しいピアノと、いかにもヨーロピアンジャズな美しいソプラノサックスに妖しいバスクラリネット。
近年、あるいは“Azimuth” (Mar.1977)、”Somewhere Called Home” (1986)の頃から変わらない、あの静謐な世界。
静かに零れ落ちるような音使いと要所でのグルーヴが交錯する美しいピアノと、いかにもヨーロピアンジャズな美しいソプラノサックスに妖しいバスクラリネット。
近年、あるいは“Azimuth” (Mar.1977)、”Somewhere Called Home” (1986)の頃から変わらない、あの静謐な世界。
トリオの演奏をベースとして、要所でパーカッションが妖しさを、チェロが優雅さを助長します。
かつてよりもハスキーになり、重心が下がった感じの声と歌。
甘いメロディに儚げで妖しい演奏、沈んだボイスの絶妙なバランス。
強い浮遊感、センチメンタルでメランコリック、ちょっとノスタルジックな幻想的な時間がひたすら続きます。
ひたすら静かで美しいのだけども、どこか日常からズレているような、歪んでいるような、あの世界観。
European Saudadeってなのがあるとすれば、こんな音なのかもしれません。 二人の盟友とも、すでに故人。
はるか40年前、三人で作った“Azimuth” (Mar.1977)の頃から、描こうとしている景色は変わらないのでしょうね。
※少し前の演奏から。
posted by H.A.