“Solo: Improvisations for Expanded Piano” (1998) Lyle Mays

Lyle Mays (Piano, etc.)

Solo Improvisations for Expanded Piano
Lyle Mays
Warner Bros / Wea
2000-06-12


 Lyle Maysのリーダー作、第四弾、完全なソロ作品。
 Pat Metheny Groupとしては"Imaginary Day” (1997)と”Speaking of Now” (2001)の間の制作。
 ピアノのソロ演奏を中心として、ときおりシンセサイザーなどのサポートが入る形態。
 ビートを定めず、次々とフレーズを紡いでいくような音の流れ。
 とても静かで幻想的な時間。
 フリーなインプロビゼーションなのかもしれませんし、あらかじめ楽曲が用意されていたのかもしれません。
 ジャズっぽさはなく、ポップス、フォーク、ロックの色合いもありません。
 クラシックに一番近いのでしょうが、情景描写のような音楽。
 “Let Me Count the Ways”のようなとてつもなく甘いメロディ、あるいは淡く美しい音の流れから、厳しい表情を見せつつも、最後の”Long Life”は幻想的なとても美しいバラード。
 ゆったりとした不規則な音の流れは寄せては返す波のようにも聞こえるし、静かで温度、湿度の低い空気感はジャケットのような夜空を眺めているような感じかもしれません。
 非現実の世界へのトリップミュージックのようにも聞こえます。
 行き着く先はWichitaなのか、Alaskaなのか、それとも宇宙なのか・・・
 いずれにしても幻想的な場所。
 他のリーダー作はさておき、本作はECM的な音。
 私的にはこれが一番好きなLyle Maysのアルバム。
 2018年初現在、しばらく音信が途絶えていますが、ECMでリーダー作を作らないでしょうかねえ・・・




posted by H.A.