“Conception Vessel” (Nov.1972) Paul Motian

Paul Motian (drums, percussion)
Keith Jarrett (piano, flute) Sam Brown (guitar) Charlie Haden (bass)
Leroy Jenkins (violin) Becky Friend (flute)

Conception Vessel: Touchstones Series (Dig)
Paul Motian
Ecm Records
2008-09-30


 Paul Motian、本作がリーダー作の第一作になるのでしょう。
 この時期はKeith Jarrettアメリカンカルテットで活動中、"Expectations" (Apl.1972)、"Fort Yawuh" (Feb.1973)の間での録音。
 Dewey Redmanが加わればKeith Jarrettアメリカンカルテットになりそうなメンバーなのですが、本作はデュオ、トリオ、ソロなど、楽曲ごとにメンバーを変えてのPaul Motianの独壇場。
 多くの場面でドラムソロ状態のフリーなビート、叩きまくり。
 Keith Jarrettはピアノとフルートで各一曲。
 ピアノでの演奏はフリー混じり、絶好調期の入り口らしく切れ味抜群、あの雄たけびを上げながらの激しい演奏。
 レアなPaul Motian, Sam Brown, Charlie Hadenのギタートリオでは、スパニッシュなムードのアコースティックギターの漂うようなバラードと、サイケなエレキをフィーチャーした長尺なフリー混じりのやんちゃな演奏。
 締めは、バイオリンとフルートを交えた激しい系のコレクティブインプロビゼーション。
 あのマシンガンのようなベースと最初から最後までドラムソロ状態リズム隊との怒涛のようなフリージャズ。
 Keith Jarrettの登場場面はわずかですが、彼のアメリカンカルテットにも通じる少々陰鬱で沈痛な面持ちは、Paul Motian, Charlie Hadenコンビの色合いであり、当時の時代感なのでしょう。
 1970年代初頭のECM、ポストフリージャズ時代の過激なジャズ。

※近い時期のKeith Jarrettトリオでの演奏。


posted by H.A.