“Vals de Papel” (2017) Luis Barbiero


Luis Barbiero (voice)

Sebastián Macchi (piano, keyboard) Carlos Auirre (piano, accordion, bass) Martin Sued (accordion) Mauricio Guastavino, Juan Pabla Perez, Cacho Hussein, Silvia Lopez (guitar) Damián Ortiz (mandolin) Joe Troop (violin, banjo) Fernando Silva (bass) Gonzalo Díaz (drums, percussion) Pedro Guastavino (pandeiro) Mauricio Bernal (marimba) Horacio Lopez, Nahuel Ramayo (percussion)

Eugenio Zappa (claninet) Ruben Carughi (trombone) Juan de Dios Puerta Bernabe (tuba) Cintia Bertolino (voice) and strings

Vals de Papel
Elefante en la Habitación!
2017-11-28


 アルゼンチンのフルート奏者Luis Barbieroのボーカル作品。

 前作にあたるのであろう“Música Argentina de Cámara” (2015)からはクラシックな人だと思っていましたが、本作はいろんな要素が入り混じるアルゼンチンポップス。

 リーダーのボイスは艶やかで優しげ、伸びやか。

 少しノスタルジックな香りも漂う南米テイスト。

 冒頭、ボッサ風ビートのギターで始まりますが、エレピとマリンバ、ピアノが絡み合う不思議な音から始まります。

 続くはいかにも現代フォルクローレ、美しいピアノとCarlos Aguirre的なギターのアンサンブルを背景として、女性とデュエットする歌うスローなワルツ。

 さらにはパーカッシブでキューバっぽいラテンポップス、ピアノのみを背景にした濃密系のバラード、アコーディオンに先導されるセンチメンタルなワルツ、巻き舌のスペイン語がマシンガンのように発せられるアップテンポ・・・

 などなど、これでもかこれでもかといろんな南米的な空気感がてんこもり。

 目くるめくように変わっていくようで、なぜか雰囲気は同じ。

 とても穏やかで少々ノスタルジック。

 さりげないようで楽曲、演奏ともに極めて上品で上質。

 楽曲ごとに変わる少人数の編成、アンサンブルを含めて、徹底的に練り上げられているのであろうことがうかがえる音作り。

 前作と編成が全く異なるため、印象のギャップが大きいのですが、実は音の流れ自体は同じなのかもしれません。

 現代フォルクローレとは片付けてしまえない、いろんな南米が詰まったような一作。

 ひょっとしたら大名作なのかもしれません。





posted by H.A.