“Anima” (2011) Ethel Koffman

Ethel Koffman (voice)
Leonel Lúquez (piano) Claudio Bolzani (guitar) Javier Allende (drums) Charly Pagura (bass) Jesús Olondriz (cello) Luis Giavón (oboe, clarinette)
Carlos Aguirre (accordion) Eugenio Zeppa (clarinet) Mariano Loiácono (trumpet)
Sandra Corizzo, Julián Venegas, Juan Carlos Baglietto (voice)
Rodolfo Marchesini, Virginia Llansa (violin) Paula Weihmüller (viola)



 アルゼンチンのボーカリストEthel Koffmanの現代フォルクローレ。
 明るくて、穏やかで、優し気で、懐かし気なポップス風味。
 少々ジャジー。
 リーダーはおそらくほどほどのベテラン、ちょっとスモーキーで低めの声。
 少し遅れ気味に声を置いていきつつベタつかない絶妙なバランスに、自然に抜けて、上に上がると自然に裏返る美しい歌。

 ピアノトリオ+ギターの現代の南米定番の編成に加えて、チェロ、木管楽器、アコーディオンの優し気な音、さらにコーラス、ジャジーなトランペットやらサックスやら、曲ごとにゲストが加わる形態。

 ときおり顔を出すストリングスの色付けを含めて極めて上品な質感。
 南米の古今の楽曲を選んだのでしょう。
 洗練されたCarlos Aguirreの曲ではない分、かえって素朴でナチュラル、懐かし気な感じ。
 ちょっと哀し気だけども、優し気で前向き、キャッチーなメロディが揃っています。
 管楽器、ピアノなどのインプロビゼーションが始まるとジャズな表情になりますが、優し気な空気感がいかにも南米フォルクローレ。
 ときおり現代的なビート感、ドラマチックな構成も顔を出しますが、包み込むようなボイスがどこか懐かし気なところへ引き戻している感じ。

 お国、言語は違えどブラジルのMonica Salmaso諸作を想い起こす質感は、どこかで何かが繋がっているのでしょう。
 南米系独特の柔らかなビート感、浮遊感に、南米系のサウダージ漂うキャッチーなメロディに、極めて上質な演奏。
 これまた名作です。
 ポップス系のShagrada Medraなら、本作が一番好みかも・・・?




posted by H.A.