"Detrás de la medianera" (2014) Federico Arreseygor

Federico Arreseygor (piano, keyboards, guitar, voice)
Omar Gómez (electric bass, acoustic bass) Mariano Cantero (drums, percussion, vibraphone, voice)
Joaquín Pérez (flute) Ezequiel Ortiz (guitars) Cintia Coria, Ana Archetti (voice)


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 アルゼンチンのピアニストFederico Arreseygorのコンテンポラリージャズ。
 ギター、フルート、ボイスといった南米的な彩りが加わるのですが、基本的にはピアノトリオを中心としたハイテンションなジャズ。
 いかにも現代的な複雑なビートに超絶技巧なピアノ。
 Carlos Aguirre 風でもAndre Mehmari風ではなく、もっとアメリカンコンテンポラリージャズ寄り。
 ニューヨークやボストン系のジャズにありそうな感じがする雰囲気なのですが、しなやかなビート感がいかにも南米的。
 あの一時期のPat Metheny Group系のヒタヒタと迫ってくる系のビート感を複雑にした感じの場面がしばしば。
 Egberto Gismonti風の線が細い系の本人のヴォイス、ゲストを迎えた数曲のボーカル曲、多くの楽曲を彩るコーラスは、例の南米の郷愁感、あるいは幻想的なムードがとてもいい感じ。
 次々と周囲の景色が変わっていくような構成は、どの曲もとてもドラマチック。
 ちょっと楽曲がメカニカルにすぎるきらい、無きにしも非ずですが、そこそこキャッチーだし、そんな感じのほうが現代的なのでしょう。
 いずれにしても先端的で極めて上質なコンテンポラリージャズ。
 近いうちにアメリカのジャズ界でブレイクするのではないのかな?




posted by H.A.