“Time and Time Again” (2006) Paul Motian

Paul Motian (drums)
Joe Lovano (tenor saxophone) Bill Frisell (electric guitar)

Time & Time Again (Slip)
Paul Motian
Ecm Records
2007-04-03





 Paul Motian, Joe Lovano, Bill Frisellのトリオ、そのおそらく最終作。
 ECMでは“It Should've Happened a Long Time Ago” (1984)、“I Have the Room Above Her” (2004)に続く三作目。
 基本的には前作と同じテイスト、オリジナル曲を中心に、ジャズスタンダード、Monkナンバーを一曲ずつといった構成も同じ。
 少々印象が違うのは、アップテンポでハードな場面が減少し、淡いメロディのゆっくりとしたフワフワとした時間が続きます。
 ルバートでのバラード演奏集。
 夢と現を行き来するような不思議感、本作は夢の時間がさらに長くなったようなイメージ。
 幽玄。
 そんな不思議な時間の中で、フロントの二人を無視するかのようにひたすら刻み続けられる乾いたビート・・・
 このバンドにPaul Bleyのピアノが加わっているともっと過激で甘美なバンドだったのかもしれないし、Marilyn Crispellだともっと情熱的になっていたのでしょう。
 あるいはAnders Jorminのベースが加わると、もっと安定感のあるサウンドになっていたのでしょう。
 が、この極上の不安定感とクールネスは消え失せ、全く別の音楽になってしまうのでしょう。
 やはり唯一無二の素敵なバンド。




posted by H.A.