“Motian in Tokyo” (1991) Paul Motian

Paul Motian (drums)
Joe Lovano (tenor saxophone) Bill Frisell (electric guitar)

Motian in Tokyo
Paul Motian
Polygram Records
1992-03-17


 Paul Motianトリオ、東京でのライブ録音。
 “On Broadway Volume 2” (1989)などのジャズスタンダード演奏ではない、過激な方のPaul Motianトリオ。
 オープニングは漂うようなルバート的スローバラード。
 フワフワとした夢見心地の素敵な時間・・・
 と思っていると、Ornette Coleman風フリージャズ、陰鬱な表情のメロディにディストーションの効いたグショグショギター、Dewey Redman風の激しい咆哮・・・
 ま、そもそもKeith Jarrettアメリカルテットの人だし、ハードロックなBill Frisellもよくあることだし・・・
 ミュージカルシリーズはあくまで企画ものであって、こちらが本質なのでしょう。
 後の“At the Village Vanguard” (1995) にも近い感じですが、このライブのアクセントは御大Ornette Coleman作、“Song X” (1985) Pat Methenyに収められた名バラード“Kathelin Gray”。
 この誰も取り上げない名曲のカバーを、このメンツ、Bill Frisellのギターで聞けるのは希少でしょう。
 こちらは過激ながらフワフワとした穏やかな表情・・・
 などなど、激しい音と漂う音の交錯。
 あっちに行ったりこっちに行ったり、彷徨するようなステージ。
 さすがPaul Motianな、クールでハードコアでクリエイティブなサウンド。
 さて、そんな演奏に当時の東京のオーディエンスは面食らったのかな・・・?




posted by H.A.