“On Broadway Volume 1” (1988) Paul Motian

Paul Motian (drums)
Joe Lovano (tenor saxophone) Bill Frisell (electric guitar) Charlie Haden (bass)

On Broadway Vol.1
Paul Motian
Polygram Records
1991-07-01


 Paul Motianトリオのブロードウェーミュージックの第一弾。
 ECMで“It Should've Happened a Long Time Ago” (1984)を制作後、別レーベルに移籍しベースを加えて制作したミュージカル~ポップミュージックの演奏集。
 Bill Frisell も“Lookout for Hope” (Mar.1987)の後、別レーベルに移った時期。
 ECMで芸術的で気難しい音楽を作るよりも、明るくて楽しくて一般受けもしそうな音楽を作りたかった・・・かどうかは分かりません。
 一聴、オーソドックスに聞こえるのですが、フツーのジャズバンドの演奏ではありません。
 スパイスを効かせるフワフワグニャグニャしたへんてこりんなギター。
 生粋のジャズメンJoe Lovano, Charlie Haden, Paul Motianはフツーにジャズの演奏をしているのかもしれませんが、聞き慣れたメロディ、4ビートに強烈な浮遊感が加わり、なんだか説明できない不思議な感じ。
 っても、バックビートが効いたドラムにグルーヴを作るベース、人間臭いテナー。
 ジャズです。
 おそらくPaul Motianの音楽にしてはルバートな演奏が少ないからでしょう。
 が、よく聞くとドラムもなんだかフツーではありません。
 乾いていて、パタパタしていて、不思議なタイミングで入るアクセントと、時間の流れと関係なく舞い散るシンバル。
 どこか醒めた感じがクールで現代的な、いかにもPaul Motianなジャズスタンダード集。




posted by H.A.