“Three For Three” (2016) Mike Moreno
Mike Moreno (Guitar)
Doug Weiss (Bass) Kendrick Scott (Drums)
現代の歪む時空系の人Mike Morenoの最近作、歪まない爽やかなジャズ。
オーソドックッスなギタートリオ編成、Criss Crossレーベルから。
前作はひねったコンテンポラリージャズの"Lotus" (2015)。
それら別のレーベルの作品は不思議感たっぷりですが、本作はレーベルカラーもあるのでしょう、ジャズスタンダード、オーソドックスなジャズに馴染みのある曲が並びます。
同レーベルの"Third Wish" (2008)、"First In Mind" (2011)からピアノを除いた感じ。
クリーントーンながらちょっとファットで張り詰めた感じの艶々した音もいつも通り。
オーソドックスなのですが、この人、このメンバーなので、今風感はたっぷり。
普通の4ビートのようで、実際にそれが多いのだけども、あっちに行ったりこっちに行ったり、なんだかちょっと変わったスリリングな展開。
Wayne Shorterから始まり、Charlie Parker、ブラジル曲その他、渋めの選曲。
有名どころでは、スウィンギーに処理した“You Must Believe in Spring”、現代風な複雑なビートの”April in Paris”、その他諸々。
モダンジャズとすれば、いかにも今風で少々トリッキーだし、先端的コンテンポラリージャズが好きな向きには普通に過ぎるのかな?
そんな感じが、いかにもCriss Crossといえばその通り。
そんな感じが、いかにもCriss Crossといえばその通り。
いずれにしても、この人のギターが奏でるジャズは最高。
この人のホームグラウンドであろう先端系コンテンポラリージャズなアルバムがカッコいいのですが、モダンジャズをほとんど聞かなくなった立場としては、たまにはこんなアルバムも逆に新鮮だったり・・・
奇を衒い過ぎず、普通になり過ぎず、ちょうどいいバランスのように思います。
この人のホームグラウンドであろう先端系コンテンポラリージャズなアルバムがカッコいいのですが、モダンジャズをほとんど聞かなくなった立場としては、たまにはこんなアルバムも逆に新鮮だったり・・・
奇を衒い過ぎず、普通になり過ぎず、ちょうどいいバランスのように思います。
※別のバンドでの演奏から。
posted by H.A.